【ロサリス授業開始とデング熱蔓延】
ロサリスでは6月下旬に新学期が始まりました。常喜は引越後の片付けを終え、7月に到着してクラスを開始しました。今年度の登録学生数は89名(新入生27名、2年生29名、3年生15名、4年生18名)です。例年、2年生は前年度の半数ほどになりますが、感謝なことに今年はほとんどの学生が残ってくれました。現2年生にはまだ教えたことがないため、これからクラスで会えるのを楽しみにしています。今学期の担当は1年生の「聖書論」です。
無事に到着し働きを始めたものの、ロサリス市内ではデング熱が大規模に流行しており、間もなく学生たちの間でも発症が見られました。女子5名が感染し、療養のため帰宅しました。市役所からは学校に殺虫剤の散布員が派遣されました。
感染した5名のうち1名は、帰宅後すぐに病院で治療を受けなかったため症状が悪化し、集中治療室に5日間入院する事態となりました。その学生は、現在私たちが住んでいる西マニラ教区の出身であったため、恭子は教区長マーク先生、そして5月に結婚されたジョマー先生・マリーシャ先生ご夫妻と共に、片道100㎞の道のりをお見舞いに行きました。入院していた学生は2週間後に全員が学校へ戻ることができましたが、集中治療室に入っていた学生だけは、帰校後も体調が優れず、自宅療養のため再び帰宅しました。
8月第1週には、教区長マーク先生の息子ケン君(1年生)も感染してしまいました。職員会議で「市内の感染ピークは過ぎたのではないか」と話していた矢先の出来事です。常喜は守られていますが、宣教師館の屋根の軒天井と天井に破損があり、そこから蚊が大量に侵入していることがわかりました。現在は扇風機を身体に向け、風で蚊を追い払うことで何とか被害を免れていると思われます。今後、蚊の侵入を防ぐため、破損した天井の修理を急ぎたいと考えています。
【高岡佐代子先生訪問】
ロサリスに行ってから2週間後、常喜は博士課程「ヘブル書」のクラスのためマニラに戻りました。授業はバレンズエラ市にある 学校で6日間行われました。学校からほど近い場所には、かつてインマヌエルの宣教師として働かれた高岡沙代子先生がお住まいです。常喜を送って行くついでに、お宅を訪問しました。
高岡先生は数年前にパーキンソン病を発症され、現在はご主人のアルバート先生が教会に行っておられる間、ご自宅で礼拝を守っておられます。この日は日曜日でしたので、YouTubeで中目黒教会の礼拝を視聴しながら、共に礼拝を捧げました。礼拝後には、我が家から持参したひじき、切り干し大根、クリームシチューで愛餐の時を持ちました。さらに、日本から届いたぜんざいに白玉だんごを添えてお持ちすると、とても喜ばれました。「切り干し大根は神学院を卒業して以来、久しぶりに食べる」とのお言葉に、常喜も恭子も思わず大笑い。23期の沙代子先生、50期の常喜、55期の恭子と、全員が神学院時代に切り干し大根をよく食べました!
相変わらずアルバート先生のお庭は、色とりどりの花や観葉植物、果樹であふれており、とても素敵でした。ちょうどランブタンが収穫期で、2階のテラスからカゴいっぱいに収穫させてもらいました。市場で買うものよりキレイで大きいと子供たちは感動していました。数か月前に収穫して冷凍保存されていたマンゴーやジャックフルーツもテーブルに並び、大人のおしゃべりが止まらない間も、子どもたちは大喜びで味わいながら待っていてくれました。本当に楽しいひとときでした。
最後にお祈りをし、常喜は学校へと向かいました。高岡先生ご夫妻が健やで、これからも霊が豊かに満たされ続けますようにお祈りください。
【宣教車の修理】
6月下旬から宣教車の調子が悪くなり、ついにはエンジン警告ランプが点灯しました。2つの修理工場で点検しても原因は分からず、三菱ディーラーに持ち込んだところ、エンジンのオイル漏れが発見されました。しかし修理費が高額なため、修理は断念して持ち帰ることにしました。現在は長距離運転を避け、子どもたちの毎日の送迎時のみ使用しています。
この車は7年落ちで購入してから9年目、走行距離は16万5千キロとなりました。そろそろ買い替えの時期に差し掛かっています。最善の道が開かれるようお祈りください。
【常喜の高血圧】
常喜は6月の引越し前後から血圧が高くなり、現在は降圧剤の服用に加え、食事制限と運動を継続しています。体調が守られ、日々の働きを十分に担えるようお祈りください。
【祈祷課題】
1. 新入生たちが寮生活や学びに順応し、訓練に励むことができるように。また、誘惑や過ちから守られ、霊肉共に支えられるように。
2. 子どもたちが学校生活(学びと言語)に順応し、救いへと導かれるように。
3. 家族が事故・事件・怪我・過ち・災害・病気・疫病などから守られますように。