ナクルまでの旅の為、お祈りを有難うございました。役所の方々が「ナクルから遠いボメットに早く帰れるように」と配慮して下さり、比較的早く出続きを終了していただきました。今年9月6日から向こう2年間のビザのスタンプがパスポートに押されたほか、外国人登録証(エイリアン・ライセンス)の手続きも修了しました。今はナクルに常駐の宣教師がいないため、昼の事務のスタッフのみのWGMの建物に一泊してから翌日テヌウェクに戻りました。実際のエイリアンライセンスが出来上がるのは6週間後という事で、引換証のようなものをもらいました。泊まった場所がWGMの事務を代行して下さるオフィスと一緒なので、そのまま引換証とメモを置いてくるだけで良かったのも感謝でした。
今年の宣教ビデオはケニアがちょっとだけ多めに出てくる予定ですが、それらの関係等で少し長めの休みを頂いている間に、ミッションエンファシス週間(宣教強調週間)がありました。講師はアン・コリル宣教師でした。
田辺先生方がケリチョーの神学校で教えておられた時の生徒。在学中に大きな事故に遭われてテヌウェク病院に入院し、命も危ぶまれたことがあった。私が2000年に赴任した時から手術室に居る麻酔科のJ兄と手術士のN姉の妹さん。などの過去の関わりがあります。
今は分裂を避けるために「部族」という言い方を避ける傾向にありますが、46近くの部族(マサイ族、キプシギ族、など)がケニア国内に存在し、地域が違えば言葉も習慣も全く異なる、という事があり得ます。ケニア国内での移動であっても、「宣教師」として派遣される方々がおられます。彼女も独身の時から派遣され、のちに家庭を持たれてからも今も現地協力教会のアフリカ・ゴスペル・チャーチの宣教局で奉仕されています。日本から将来の進路を考えつつ訪問された姉妹に時を取って話していただいた事もありました。
週日の集会には出られなかったのですが、院内教会の日曜日の礼拝でメッセージをうかがう事が出来ました。まだ独身だったころ、もう一人の独身の女性と、言葉や文化の全く異なる地域に派遣された時の話をして下さいました。女の子は12歳くらいで結婚させられる地域であったので、「独身?」ということを聞かれては驚かれ、(ケニアの法律では女性の割礼は禁止になったと聞いていますが)割礼を受けていないという事に驚かれ、そんな女性たちが何しに来たのやら、と遠巻きにされていたそうです。ある時、ナクルの湖畔教会(竿代先生方とアフリカ・ゴスペル・チャーチの先生方が開拓された教会)から訪問団が来られ、中には名のある方々、それなりの地位のある方も混ざっていて、「彼女たちとどんな関係?家族?親戚?えっ、違うの?」と、「このような人たちがわざわざ訪ねてくるこの女性たちはいったい誰なんだろう」と少し見方が変わったそうです。2回目の訪問には、当時のWGMケニア地域の局長であるD宣教師夫妻が一緒で、「白人がわざわざ訪ねてくるこの女性たちは一体どういう人なのだろう」とまたまた良い方に見方が変わり、少しずつ距離が近づいて話も聞いてくれるようになったとか。訪問団には、宣教師たちが励まされるだけではなく、そんな意味もあるのだなあと学びました。
宣教強調週間のテーマは「パッション・フォー・ミッション(宣教の情熱)」でした。一夫多妻が普通の別の宗教と比べて単純計算をするとクリスチャン人口が減っていく、という計算も紹介されましたが、希望を失う必要はなく、福音を伝え続けていくことが励まされました。
後半にはささげることについて語って下さいました。ご主人と牧会をしていた時に教会に大きな必要があり、「教会員にそれぞれ借金をして必要を捧げるように語りなさい」と語られ、牧師の友人には「何それ、変!」と言われ、自分でもそう思う、と思いながら役員会で語ったそうです。案の定、最初の一人には「変」と言われ、内心「私もそう思うのに」と思いながらいましたが、二人目、三人目、の方が語られて支持して下さり、数百万の大きな必要がひと月で満たされたそうです。同時期にお子さんの目の手術が必要になり、そちらも44万の必要があり、迷いつつ祈っていた時に、NHIF(ケニアの政府主導の健康保険)から連絡があり、全額カバーしてもらえることになったそうです。(最近、健康保険の未払いの事で祈って頂いていましたが、こうして助けられる方もいることも報告しなければ、と思いながら聞いていました。)さらに、しばらく連絡を取っていなかったアメリカ在住の友人が突然送金して下さり、手術費用に加えて余分まで与えられたことのお証と共に、什一献金もささげつつ、祈っている時に満たして下さる神様をまた教えていただきました。
祈祷課題
1. ビザ手続きの旅が守られて押印も終了した感謝
2.医療保険料の病院への未払い部分が与えられるように
3.病院の働きが福音のために用いられ、働き人(ルカ10:2)が起こされ用いられるように