ケニア テヌウェック宣教報告2026年4月

テヌウェク病院の経済の為お祈りを有難うございます。

先日、CEOによるタウンホールという集会があり、一年間の振り返りと展望が語られました。患者さんの数、救われた方の数等のほか、健康保険料の未払いによる赤字についても触れられていた為、集会の後、経理主任に具体的な数字を改めて伺いました。赤字の要因は主に3つ、NHIFとSHAと経済的困難を抱える患者さん家族、です。


 一つ目のNHIFは、もともと1960年代からあったものだそうですが、2018年頃から皆国民健康保険を目指して対象が拡張されました。近年、新しいSHAという制度に取って代わられました。制度の変更により、今までNHIFからの支払いが遅延していた物はそのまま回収不可能となりました。その額5億ケニアシリング(約6億1千6百万円)。


 二つ目のSHAは2024年10月に始まった新しい健康保険制度です。既に5億3千6百万シリング(約6億6千万円)の遅延が累積しています。ところで、来年2027年の8月に、ケニアの次期大統領選挙があります。結果によっては、SHAに反対の政党が主流となり、SHAの変更や廃止があり得ます。その場合、再び未払い分が回収不可能となる可能性があるそうです。


 三つ目は、経済的に困難な背景を持つ患者さんやご家族による未払い分です。上記のような健康保険にも加入できないご家族の場合、全額負担となります。最近はテヌウェク病院でも、予定手術に関しては必要額を提示し、前払いが出来てから手術の予定を組むようになっています。
 しかし、緊急手術や緊急入院というものがあります。聞くところによると、都市などの病院によっては、緊急手術が必要でも、前払いが無ければ門前払い、としているところもあります。今の所、テヌウェク病院では、経理スタッフが出来るだけ確認したり、どうしても緊急手術が必要であるという指導医レベルのサイン等の手順が必要では有りますが、門前払いはしない方向ではあります。
手術や病気によっては、患者さんや病気や手術に特化した宣教団体や慈善団体などのサポートで必要がカバーされることもあります。全般に、または年齢や部門に特化した「ニーディーファンド(必要な方のための基金)」も各種あり、そこからサポートされることもあります。患者さん側も、土地を売ったり、ハランベーと呼ばれる募金活動を行ったり様々工夫されていますが、もともと土地など持っていない方々もおられ、どうしても払えない、と回収不能とみられる額が5億8千6百万シリング(約7億2千2百万円)ということです。
 エリコの壁、紅海、ヨルダン川、ゴリアテ、などなど不可能、と見える大きな障害を取り払って下さった主を見上げるものです。


4月の19日は、数年越しで必要の準備と建設にかかった現地の協力教会、AGC(アフリカ・ゴスペル・チャーチ)の本部ビルの献別式が予定されています。当初、ナイロビでは歴史のあるグッド・シェパード教会の隣にあった、WGM宣教師の住居地域に平屋建てで建設する方向だったのですが、5.6階建てのビルにして、多目的にして、維持の為の収入も得て、と他所からアドバイスがあり、方向転換となりました。ナイロビの中でも、カレンと呼ばれる地域に建てられたそうです。先述のタウンホールで話されたところによれば、テヌウェク病院の分院も含まれる、という事です。主が許されたら、出席を予定しておりますので、来月詳しくご報告できるかと思います。

お祈りの課題
①病院が一年間守られ、経済的な復調の傾向がある感謝
②医療保険料未払いの解消など、病院の必要が満たされる為に。
③病院の働きが福音の為に用いられ、働き人(ルカ10:2)特に麻酔科、整形外科、脳外科、泌尿器科が起こされ用いられるように。