2026・3・11
以前、ある日本人の女性から聞かれました。「先日うちの団体がスラム街でペットボトル入りの飲料水を配ったんです。『魚を与えるよりも魚の捕り方を教えなさい』って援助関係で言うじゃないですか。現地の人の自立の妨げになっているのかな、とか、短期支援で自己満足に過ぎないのかな、とか思ったりしているんですけど…」という内容でした。その時は、「今日の水が無ければ明日まで持たないかもしれない、という場合もあるので、井戸掘りのような長期的支援も大切ですが、今日の水が手に入ることも、意味があると思います。それに、ペットボトルは後々色々な用途に重宝すると思いますし。」とお答えしました。
TOHと略していますが、スレッド・オブ・ホープ(Thread of Hope,希望の糸)という働きがあります。所謂「手に職」のない主に若い女性に、裁縫を教える働きです。今までも色々な団体でなされていましたが、「習ったもののミシンが無いから開業できない」という事がありました。先ほどの魚の話で言うなら、「釣り方、捕り方は習ったけれども、釣り竿や網や船が無いから魚捕りを習っても生かせない」というところでしょうか。TOHのユニークなところは、6か月近くの課程の中で、作成したものを販売することも含まれている事です。販売した収入を貯めて、卒業までにミシンが買えるようにします。すると、卒業と同時に開業も可能になります。余談ですが、以前宣教師の支援した店で、販売して手に入った代金が100%収入、と思っていたことによるトラブルがあったと聞いたことがあります。100シリングで販売したなら、そこから材料費等を差し引いて、実際の収入はいくら、というような考え方の訓練にもなるでしょう。
なぜTOHの働きの話になったかというと、今回日本の教会からの頂き物をお裾分けして、大変喜ばれたからです。いつも包帯を送って下さり、有難うございます。時々、「これを切って包帯にしようと思っていらしたのだろうか?」と思われるような端切れが入っている事があります。日本からケニアには衣類や布類を送らない、と郵便局で書面になっているものがあり、古シーツなどから作って頂いた包帯も、郵便局によっては難色を示される事があるので、明らかに布類のこれらは非常に微妙なところですが、せっかくはるばる届いたので、いつか時間がある時に自分で包帯にしようと思って取っておいていました。病院に捧げられた物なので、病院の裁縫室に持って行ったこともありますが、スタッフの制服など(病院の裁縫室で作られている物が多いです)にも規格があり、全部は渡せませんでした。テーブルクロスに近いものは、来賓の時などに使えるように、CEOの秘書室に持って行った事もあります。
「テヌウェクの働き」というと、医療関係に偏りがちなイメージがありますが、そして実際最近はその偏りが懸念されていますが、教会や学校や地域等に、医療からだけでない伝道の取り組みもされています。TOHの働きには、WGMの宣教師だけでなく、テヌウェク病院の公衆衛生部(予防接種、妊婦健診、3か月健診のような子供の健診、植林指導、きれいな飲み水の作り方、養鶏など収入源になる事の指導、ごみの捨て方、トイレの作り方(水源からの距離や方向も含めて)、手を洗う事や清潔な食器を使う事、バランスの良い食事を摂る事の大切さなどを説明する健康指導、などなど地域に出て行って、または地域に影響のある人たちを招いて、多岐にわたる働きがされている。)、日本語に訳せば「労協」でしょうか、主に病院のスタッフが銀行のように使用している共済組合、また他の宣教団体など、色々な組織が支援しています。ただ裁縫教室、ではなく、前後にみことばが開かれ、祈られて、チャイを飲みながらお交わりをし、「クリスチャンの仕立て屋さん」の養成を目指していると聞きます。今回、包帯に切ってしまう前に、とTOHに関わっている宣教師に端切れの事を相談したところ、大変喜んで受け取って下さいました。彼女の言葉を借りると、「ゼイ アー ソーソー グレートフル(彼らはとてもとても感謝しています)」とのことでした。丁度新しい「クラス12」(火曜日のクラス)と「クラス13」(木曜日のクラス)の2グループが始まって一か月というところだったので、タイミングも完璧、とのことでした。「ザ ファブリック ミーンズ ア ロット トゥー ゼム(彼らには大変意味のある贈り物です)」と大変感謝しておられました。

TOHO 
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先月、雨が降らなくて停電になりがち、とご報告しました。最近は一転、連日豪雨が続いています。幹線道路が安全のため一時封鎖になったりしています。滅多にないことですが、赤十字(レッドクロス)から携帯電話に「この地域洪水注意」と警報が届きました。「雨に弱い都会」というフレーズはナイロビにも当てはまるようで、普段から少し降っただけで各所に水たまりが出来て大渋滞になったりしていますが、今は洪水がひどく、数十名の死者も出ているそうです。上流に降らないと発電には繋がらない、と聞いた事がありますが、雨量が多くても発電には支障があるようです。相変わらず時々停電があり、インターネットの状態も不安定です。先日Zoomの祈祷会で、切れたり繋がったりの参加でしたが、小グループでの最後のお祈りを指名して下さいました。最初に音声が届いているか確認してから祈り始め、「アーメン」と締めくくった後、長めの間があってから「アーメン」と和して下さいました。途中で回線が切れたのかな、と思いましたが、画像は繋がっていたので、音声が途切れてしまったのかなと思います。なるべく回線に負担をかけないようにこちらのビデオは切っていましたが、お祈りの時だけでもビデオを点けて置けば良かっただろうか、でもそれで回線自体が切れてしまっては、と考え中です。なんとか回線が切れずにもっている時も、音声が切れたり、早送りになったり遅送りになったりしています。3月の年会は、今までは「今頃XXだなあ」と思いながら祈っていました。最近は一部でもユーチューブでライブで加われるようになり、大きな違いがありますが、そうなると欲が出て、全部ちゃんと聞きたい、とお祈りしています。
祈祷課題
1. 雨が降り始めた感謝と、洪水から守られるように。
2.医療保険料未払いの解消など、病院の必要が満たされるために
3.病院の働きが福音のために用いられ、働き人(ルカ10:2特に麻酔科、整形外科、脳外科、泌尿器科)が起こされ用いられるように
