【卒業式】
4月15日、ロサリス・ウェスレアン聖書大学にて第66回卒業式が行われ、神学部10名、教育学部4名、計14名の学生が主の祝福のうちに卒業しました。
式典では、「信仰に根ざし、収穫のために力づけられて」というテーマのもと、ウェスレアン教会教育局長のメルビン・アキノ先生が式辞説教をされました。
教え子たちの新たな旅立ちを祝い、地域の教会においても主の恵みによって強められ、主イエスとその教会に仕えていけるよう祈りを込めて送り出しました。
式の後には、卒業生の保護者でもある牧師先生方が宣教師館前でアイスクリームパーティー(メリエンダ/おやつの時間)を開いてくださいました。マニラに家族が引っ越す前に、何度も交わりに加えてくださっていた先生方で、マンゴーの木の下に笑い声が響く、にぎやかでのんびりとした時間を過ごしながら、懐かしさと祝福に満ちたひとときを味わいました。
夕方に解散した後は、キャンパス内にお住まいのラリオサ先生の誕生日会のお手伝いをしました。鶏料理を作るということで、若い先生方や卒業生(男性)たちが走り回って捕まえた鶏を(常喜はほとんど歩いていました)、締める作業に加わりました。常喜にとって、宣教師の登竜門と位置付けていた「鶏を絞める」体験をようやく果たすことができ、感謝でした。
【ナザレン神学大学院在籍ウェスレアン学生】
私たちはナザレン神学大学院のキャンパス内に住んでいますが、現在、ウェスレアン教会の牧師5名が修士課程で学んでおられます。また、アメリカのウェスレアン教会から派遣されているデービス宣教師ご夫妻と、フィリピンのウェスレアン教会のアーリー先生が教授として教鞭をとられています。
5名の学生のうち4名は、普段は遠方からオンラインで受講されていますが、ちょうど4名がキャンパスに集まる日がありましたので、ウェスレアン関係者で集まり、常喜の作ったカレーライスとサラダを食べながら交わりのひとときを持ちました。(恭子はジュースを買ってくる係)
学生とは言え、牧会と並行して学びを続けておられるため、対面で集まる機会はとても貴重です。今回は、修士論文の企画書審査会を翌日に控えたジェイソン先生と奥様がロサリスから来られるタイミングだったため、集まりが実現しました。
子どもたちは、ロサリスで遊び仲間でもあったジェイソン先生にたくさん遊んでもらい、大人たちは働きや学び(論文)の話で盛り上がりました。最後には、子どもから解放されたジェイソン先生が、自身の論文企画について皆から質問を受けるミニ口頭試問のような時間にもなり、お互いに刺激し合い応援し合う恵まれた集まりとなりました。
そして翌日の審査会では、ジェイソン先生の企画書が無事に承認され、今後1年かけて論文を執筆されることになりました。
【ビザ更新手続き】
2年に一度のビザ更新のため、必要書類を集めて代理人に送り、手続きを始めました。その一環で、ロサリスでの勤務を証明する「バランガイ・クリアランス(自治体証明書)」が必要となり、常喜と義実がバスでロサリスまで出向きました。父子で初めてのバスの旅でした。
水曜日に到着し、翌朝、学監のジャンレイ先生とともに自治体会館を訪ねて証明書を申請しました。2年おきに何度も発行してもらっている証明書はすでに自治会のパソコンに保存されており、自治会議会の書記の方によってすぐに発行されました。
ところが、その証明書を写真に撮り代理人に送って確認してもらったところ、「レターヘッドに自治体の連絡先電話番号が記載されていない。記載漏れだ」との指摘を受け、修正してもらう必要が出てきました。
翌朝、常喜が再び自治体会館を訪れ、事情を説明すると、書記の方から「会館には固定電話がなく、連絡先はない」との返答がありました。代わりに、証明書の裏に彼女個人の携帯番号を手書きで記すと言われましたが、代理人からは「印刷された情報でなければ受け付けられない、連絡先のない自治体はない」と、固定電話がないことが信じられない様子。最終的に、代理人に電話をし書記の方と直接やり取りしてもらい、お互いに何やら納得したようで、一旦自治会長と相談するので、午後に再度取りに来るようにと言われました。午後と言われて、とりあえず炎天下の午後2時半頃に再訪したところ会館は無人。3時半頃に再び訪れると、書記の方が先客を対応中でしたが、その後、書記の携帯番号がレターヘッドに印刷された証明書が作成され、エンボス刻印も押してもらえました。ただし、自治会長のサインは本人から直接もらわなければなりません。会長の事務所に向かうと、ちょうどその日の業務を終えて帰宅されるところで、ギリギリ間に合い、無事にサインをいただくことができてホッとしました。今回の経験を通して、地方とマニラの自治体(バランガイ)の運営の諸事情について学ぶ良い機会となりました。義実は常喜が自治会館に出かけている間は宣教師館の隣のジェイソン先生の家で過ごしていました。(食事もお風呂もお出かけもお泊まりも)義実の初めての長距離走バス旅行は、とても楽しかったようで、翌週末には「またバスでジェイソン先生の家に行きたい」と言っていました。
※フィリピンの自治会長や自治会議会の議員は3年に一度自治会の選挙で選ばれ、日本の自治会よりもはるかに大きな影響力を持っています。
※公安局からランダムに実態調査が入る可能性がどの宣教師にもあり、調査のときには自治会長に連絡をするので、会長に繋がる自治会館の連絡先の提出が義務付けられています。
【祈祷課題】
1.夏休み中の学生たちの地域教会での実習が祝されるように。6月中旬から始まる新学期に在校生が戻り、新入生が一人でも多く入ってくるように。
2.子どもたちの学校へ順応(学びと言葉)と救いために。希乃実と実和子の夏休み。
3.事故、事件、怪我、過ち、災害、病気、疫病から家族が守られますように。