【祈祷課題】
1.11月で最後となる日本における各教会、教区への巡回が用いられ、教会、教団の宣教への取り組みがさらに祝されるように。
2.フィリピンの恭子と子どもたちのために。子どもたちの学校へ順応のために(学びと言葉)。
3.事故、事件、怪我、過ち、災害、病気、疫病から家族が守られますように。
【線状降水帯】
恭子が今年度(8月から翌年5月)から奉仕することになった、フェイスアカデミーの理事会の今年度最初の定例会議が、9月2日にありました。
翌週に控えた大きな会議の最終確認があったり、前年度から引き続き話し合っている事項があったり、新しく生まれた課題があったりなど、朝8時半から2時過ぎまで、今年度選出された理事長を中心に建設的な話し合いが持たれ、とても充実した時間でした。
本来ならば定例理事会は朝8時半から5時くらいまで持たれるのですが、この日の午前中は線状降水帯の影響で、ありとあらゆる幹線道路が冠水しマニラ全体が大混乱。丘の上にある学校内では洪水の影響はなかったのですが、道路冠水の影響で渋滞に巻き込まれて学校にたどり着けない先生も学生も何名かあり、理事会に出席している学長が臨時で授業を受け持つために会議中も出たり入ったり。加えて迎えを心配した保護者の方の問い合わせがあまりにも多く、2時半の終業時間を待たずに急遽お昼で一旦学校を終えることになりました。そのため、普段は理事会終わりに部活終わりの子供たちと一緒に帰る私たち理事も、5時まで子供たちを待たせるわけにもいかず、急いで切り上げたような変則的な対応になりました。
我が家は学校から片道6㎞の場所にあり、この学校で働いたり通ったりしている宣教師の家族はほとんどこの半径内に住んでいます。雨が弱まり、冠水が引くのを待つ方が安全だということから、学校が終わってもほとんどの宣教師家庭の子供たちは学校に残って時間を過ごしていた様子でしたが、冠水の真っただ中でもほとんど全てのフィリピン人家庭の子供たちは帰宅して行きました。理事会の中でもしばしば話題になる文化の壁を少し垣間見たような気持ちがしました。我が家の子供たちは「もう帰るの?」と言っていました。楽しそうでなにより。
我が家は毎朝7時10分からの始業のために家を出るのは6時半です。その頃には問題なく学校に送り届けて帰宅したのですが、8時半の理事会のために家を出たのがまさに混乱が始まったところでした。最初の2㎞地点付近で全く動いていなさそうな渋滞が見え、あわててUターン。遠回りして15㎞の道のりを進み、学校まであと3㎞になったところで、道路が冠水していました。もうその道しか学校に行く方法はないので、オンラインで会議の音声を聞きながら車の中でのんびり水が引くのを待つこと45分。水が膝の高さまでなったところで、車がどんどん進み始め、私も一緒に進むことが出来ました。それから3㎞進んだところに別の川のために道路が冠水していると聞いていましたが、水が引いて水たまりほどになっており、簡単に通ることが出来て神様に感謝していたらその先に、今度は民家の垣根の木が道路側に倒れて4mほどの2車線を完全に塞いでいました。学校まであと500m。
その木が部分的に切られて片側交互通行が始まったのが、倒れてから45分後。私は3時間かけて学校にたどり着き、理事会の部屋に入ると拍手で迎え入れられ、笑ってしまいました。私より後に到着した方々ももう2名おられましたが、半数は来るのを諦めてオンラインでの参加でした。
天気予報の発達した日本でなら、きっと前日から対策が出来ていたのでしょうが、ここはそういうわけにもいかず、また10年以上のフィリピン滞在で様々な経験を潜り抜けてきた宣教師には「急がば回れ」「待つ、のが結局一番早い」という鉄則も自然と身についているようで、そんな猛者揃いの理事会で「戦友」と周囲のパニックのなかで静かに交わるのも、戦友たちの子供たちも同じようにしなやかに伸び伸びと育っている様子を見られたのも、過去と現在の自分たちを労い、これからも頑張ろうと思えた、なんだかとても霊が強められた(元気になった)日になりました。
2時半に理事会を終えて学校を出るころには雨も止んで、冠水した道路の水も引いて、スイスイと20分ほどで家に帰りました。
【ガバナンス会議】
9月9日から12日までの3泊4日間、2年に一度開催されるインターナショナルスクールの理事のためのガバナンス会議があり、恭子が参加しました。アジア州内で宣教師によって運営されている、宣教師の子供たちのために創設された学校が対象です。今回は恭子の属する理事会が幹事を担当し、10数年ぶりのマニラでの開催に、カザフスタンからパプア島のインドネシアまで16校から参加がありました。全体の半分ほどの数だそうです。そんなに多くの学校があり、こんな場所で働いている宣教師がいる、という初めての情報に感動しつつ、70名の参加者の皆さんとのお交わりからも良い刺激を受けました。
環境省のホームページによると、「ガバナンスとは、組織の所有者が組織行動を制御するための仕組みです。組織が目的達成に向け て適切に行動するように誘導し、その長期的な維持・存続・発展を可能にするために、採られる 全ての統治・支配行動を指しています。」とあります。
私は、理事会に加えて頂いて初めて「組織の理念(ミッション)と方針(ビジョン)を守る」ということに関わりました。そのためのしくみづくり、という裏方の真ん中に飛び込み、宿題に課題図書が出たり、組織の中での役割を知るために自分の特性を知る有料のアンケートをしたりと、最初からトップスピードで仕事が開始したのですが、そこで驚いている場合ではないと、会議のなかで更に身の引き締まる思いがしました。
クリスチャンアカデミージャパンからも理事の方々が来ておられ、良いお交わりが許されました。また台湾の学校の隣国との緊張感は、平瀬先生や久保先生たちから聞くよりももっと高いのだと彼らのガバナンスの様子を聞きながら思うこともありました。新しい宣教の流れとして、北半球にある国々から送り出されていた宣教師の数がこれからは減り続け、南半球(とその近辺)にある国々から送り出される宣教師の活躍の機会が増え続けるという話も興味深かったです。10年ほど前に、フィリピンウェスレアン教会から日本に短期、長期の宣教師、青年の宣教訪問団を送り出すというビジョンを神様から与えられ、そのために働き続けてきたことは、異端ではなく王道だったのかと、感動にも近い、目から鱗を剥がしてもらったような気がしました。
次回2年後の幹事を決める時になり、2年後の開催をいま約束できる治安の落ち着いた国が少ないことにも気が付きました。私たちが与えられている平和と自由が2年後もこのままあり続けているように、そうでない地域には与えられるように、一人一人の携わっている宣教活動(本業)の守りと祝福をみなで祈り解散しました。海外での会議の開催の際は恭子の属する理事会の15人のうちの代表2、3名が参加することになり、おそらくそこには恭子は選ばれないのではないかと思います。今回の貴重な経験に神様に心から感謝をしました。
朝8時半から夜9時までの会議日程の間、私だけ通いで参加していました。子供たちの学校の送り迎え、家の掃除洗濯の助け手が多方面から(すぐに!)与えられ、本当に有難かったです。熊谷晋一郎先生の「依存は自立の対義語ではない。依存先を増やしていくことこそが自立なのだ」という言葉を心が震えるほど実感しました。まだ理事の任期は始まったばかりですので、これからもっと役に立てるように勉強していきます。フィリピンからさらに宣教師、宣教訪問団を送ることが出来るようにも準備していきます。
1.11月で最後となる日本における各教会、教区への巡回が用いられ、教会、教団の宣教への取り組みがさらに祝されるように。
2.フィリピンの恭子と子どもたちのために。子どもたちの学校へ順応のために(学びと言葉)。
3.事故、事件、怪我、過ち、災害、病気、疫病から家族が守られますように。
2016年5月〜の宣教報告(過去ログ)はこちら
次回の帰国予定巡回予定などが決まった場合、掲載されます
申し込みは仙台教会・細田敬子牧師 まで
日時 | 教会・聖会 |
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7月7日(日) | 浦和教会 |
7月14日(日)~15日(月) | 別府教会 |
7月21日(日) | 深川教会 |
7月28日(日) | 呉教会 |
8月4日(日) | 上田教会 |
8月11日(日) | 中目黒教会 |
8月25日(日) | 白鳥教会 |
9月1日(日) | 郡山教会 |
9月8日(日) | 高津教会 |
9月19日(日) | FM桜ヶ丘教会 |
9月22日(日) | 神戸教会 |
9月23日(月) | 関西聖会 |
9月24日(火) | 関西聖書学校(塩谷) |
9月25日(水) | 堺教会 |
9月29日(日) | 立川教会 |
10月6日(日) | 神学院教会 |
10月13日(日) | 高知教会 |
10月14日(月) | 北関東聖会 |
10月20日(日) | 神栖教会 |
10月27日(日) | 秋田教会 |
11月4(月)~5(火) | 東関東聖会 |
11月10日(日) | 武蔵村山教会 |
11月17日(日) | 高松コミュニティー教会 |
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